我が家では春を過ぎた頃から、3歳双子男児の七五三をやってみようという話になりました。ちょっと早めですが10月末に、双子の七五三のお参りとロケーションフォトを撮ることに。
3歳の男の子のお参り・撮影当日のご機嫌や、自宅に着付師さんに来てもらったり、着物や袴の上げにはどんな準備が必要かなど謎がいっぱいの七五三。親と子供の準備の他に、お参りとロケーションフォトは(子供のご機嫌的に)同日可能か、などを記録しています。
- 3歳男子の七五三お参りとロケーションフォト
- フォトスタジオと神社のご祈祷の予約
- 自前衣装の準備
- 親の服装
- 自宅で着付け
- 車でお参りへ(チャイルドシート着用)
- ロケーションフォト撮影
- ロケーションフォトとお参りは同日可能
3歳男子の七五三お参りとロケーションフォト
男の子の3歳のお祝いをするかどうか少し考えましたが、お参りと成長の記録を残そうということに。
今回の七五三は
- 3歳0ヶ月の双子男子
- 自前衣装(30年前に双子の弟が着用したお下がり)で自宅お支度(着付師さんが来てくれます)
- 近場の神社でお参りとロケーションフォト
のような条件で行いました。
フォトスタジオと神社のご祈祷の予約
今回は、3歳0ヶ月双子のお参りということもあり、あまり人がいない季節に行こうと考えました。6月に10月末のご祈祷・撮影の予約を入れています。まずはフォトスタジオにローケーションフォトかつ自宅お支度(着付師さんが来てくれる)の予約をします。フォトスタジオでの着付けの良さもあるのですが、この時期子どもたちが割と人見知りだったため、自宅お支度から、近所の神社でご祈祷に向かうことにしました。
フォトグラファーさんと着付師さんの予約が済んだら神社に電話をして、同日のご祈祷の予約をします。同時に初穂料を伺い、ロケーションフォトを撮らせてもらっても大丈夫かを確認しました。
フォトスタジオさんによっては、提携している神社さんがあることもあると思いますが、地元の神社のため、お参りする側が事前確認をすることになっていました。
無事両方の予約が取れたら、いよいよ衣装等の準備に入ります。
自宅お支度・自前衣装のメリット・デメリット
まず、自宅お支度・自前衣装なのですが、
- 自宅お支度はとてもおでかけが楽
- 自前衣装の準備はすごく大変
- ただ、手元に衣装があるので事前に子供にはおらせて慣らすことができる
一長一短といったところです。
一番楽なのは、自宅に着付師さんに来てもらいつつ、衣装をレンタルするパターンかなと思います。
今回は、私自身の弟が双子で、かつての着物が実家に残っていたので、自前衣装を選びました。
実は、最初被布のレンタルを検討していたのですが、双子の衣装の風合いや似合い方が同等のものを2着借りるのは、かなり真剣に探す必要がありました。
衣装以外の事前準備
3歳0ヶ月のお参りとロケーションフォトということもあり、まず当日子どもたちが驚かないように、着物や七五三についての説明を2週間ほど前からしました。
□室内で足袋と草履を履いて歩く練習をする
□絵本で七五三について説明する
□衣装が傷まない範囲で羽織らせる
子どもたちの事前準備では、特に足袋と草履は慣らして良かったです。双子のうち1人は、草履と足袋に抵抗はなくなり、もう1人は足袋は大丈夫だけれどスニーカーが履きたいという状態で当日を迎えました。
念の為スニーカーは2人分持参することに。
七五三については、家にあった『「和」の行事えほん〈2〉秋と冬の巻』を見せてどんな行事で何を着るのかを説明しました。
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あとは、自前衣装の準備は大変なのですが、事前に衣装をはおらせることができる良さがあります。3回ほど羽織らせてみましたが、かなり暴れられたので、当日は覚悟を持って着付け師さんと2人がかりで着付けをしました。
自前衣装の準備
着物・長襦袢・肌襦袢の肩上げ腰上げ
一番大変な着物・長襦袢・肌襦袢の肩上げ腰上げは実母にお願いしました。遠方なので宅急便で送って直してもらっています。
↑着物用の衣装敷があるとなにかと便利です。
上げをしてくれた実母は、実は自分の双子の息子の七五三で上げをしたことがあるので、この着物の上げは人生2回目。弟は5歳で着用したので、3歳児向けの上げは初めてとのことでした。
そんな母が、3歳男児着物の上げについて、
難しい
と言っていました。
実は、3歳になったばかりで着物の上げをすると、かなりの幅を肩上げする必要があります。柄が隠れてしまうのと、紋をうまく出すのに何度かやり直してくれたそうです。
3歳双子育児をしながらだと、自分で上げをするのはかなり難しかったと思うのでかなり感謝しています。母にお願いするのを検討する前は、産着の仕立直しをしてくれる業者さんにお願いをする予定でした。たしか1人分あたり1〜2万ほどだったと思います。
男児袴の裾上げ
そして袴は、一番小さいサイズの50cmを購入して、こちらは自分で裾上げしました。
2着で4時間ほどかかりましたが、お裁縫得意な方ならもう少し早いかなと思います。
自前衣装の準備品(フォトスタジオから指定)
□着物
□袴
□(羽織)
□Sカン付羽織ひも
□角帯
□肌襦袢か首元が開いた肌着(袖付き)
□足袋
□腰紐 3 本程度
□懐剣
□白扇
□草履
□タオル 1 枚
我が家は産着仕立て直しだったため、着物に袴を着用して、羽織と羽織紐は用意しませんでした。
腰紐は自分のものを持っていたのですが、子供用の短い紐を 3本 × 2人分買い足しています。余った紐を挟み込んだり結んだりする必要がないので、着付けが苦しくなく楽かもしれません。
足袋は汚れたとき用に1人あたり2セット準備しました。3歳の足袋は足首の快適さをかんがえるとこはぜなしのストレッチ足袋がよいのでは、と思います。
子供のうち1人は、ストレッチ足袋が気に入って自分で履いていました。
案の定2人とも草履を脱いですたすた歩くこともあったのですが、ばたばたの中で足袋の履き替えはすっかり頭から抜け落ちていました。
足袋は滑り止め付きのものと滑り止めなしのものを用意して、あらかじめ室内で何度か歩く練習をしています。1人は足袋と草履を気に入り、もうひとりは5分ほどで脱いでいました。
お参りのときは1人は足袋と草履、もう1人は足袋とスニーカーというスタイルでしたが、3歳になりたてなので、着物を着てくれただけでだいぶ満足です。
着物以外の着用品
指定されたもの以外で準備したほうが良さそうだと思うものは、下記の3つです。
□5分丈のライトグレーのレギンス
□Vネックの半袖か長袖の肌着(白)
□履きなれたスニーカー(モノトーンだと写真写りが良いです)
この他には神社まで車でチャイルドシートに乗せることもあり下にライトグレーのレギンスを履かせています。ライトグレーは、足の色と縞の袴の色から浮きにくい色でした。
レギンスは、子供が快適に過ごせてとても良かったのですが、7分丈は階段下からのショットで時折裾から見えてしまいました。七五三の時期には手に入りづらいのですが、あれば5分丈、なければ7分丈を折り返すとちょうどよい長さになりそうです。
肌襦袢も用意したのですが10月下旬ということもあ、気温的に肌襦袢を省略して、無印の白の肌着を下に着せています。白は長襦袢や半襟の色に合っていて良かったのですが、ラウンドネックは少し見えてしまい、終始襟元を直すことに。。
子供の着物の下は、Vネックの肌着が見えづらく着物を汗で汚しにくく良いように思いました。
親の服装
今回の親の服装は、こんなかんじです。
- 母親 : 遠目からみると色無地のような小紋
- 父親 : 車を運転するのでスーツ
着物は手持ちのもので、帯だけオンラインのリサイクル着物屋さんで子供の着物が引き立ちそうな穏やかな色目のものを買い足しています。確か9000円くらいだったような。
帯締めは手持ちのもので帯の地色に合わせたので、親の衣装代は9000円+足袋1000円です。
普段着物を着なくて、成人式以来の和装という場合は、お太鼓用の帯枕があると後ろ姿がきれいに仕上がります。
着物を持っている場合レンタルより安いのですが、帯を選ぶのもなかなか双子育児のなかでは大変でした。なので次回5歳のお参りのときはレンタルするやもしれません。
ちなみに、お宮参りの前撮りのときも自前の着物だったのですが、その時が30代前、半今回が30代半ばということもあり、別の着物にすることになりました。どちらも手持ちの着物だったため、小物以外には出費はありませんでしたが、3年経つとお洋服と同じで意外と着れないのが着物の難しいところ。お宮参りで着物を一式を揃えるときは、色合いや柄行は5〜7年先も見据えたものにするか、都度レンタルが安心かもしれません。
ちなみにお宮参りの前撮りで着た着物は色が派手に感じて、今回は着れずという感じでした。お宮参りは産着で母親の着物はかなり隠れるのであまり問題なかったのですが、今回は隠せない。。
男の子で縞の袴着用の場合は主役がかなりシックな装いになるので、それに合わせて今回は柄行と色が控えめなものを選ぶことにしました。
しかし手持ちのミントグリーンは、2年後の5歳の七五三となると、30代後半の自分には少々明るいお色に感じるようになっているかもしれません。着物と帯を考える手間を考えると、次回は母親のみ着物レンタルかなぁと思っているところです。
普段から着ているわけではないので、主役の子供を引き立てるコーディネートは毎回かなり悩みます。
自宅で着付け
長い準備を経て、自宅に着付師さんに来ていただいて着付けを。
今回の着付師さんは、暴れる双子をなんとか捕まえて着せてくださいました。ほんとうにありがたい。
着付けの流れは、
母親
↓
双子①
↓
双子②
の順番です。
自宅に来てもらう場合ならではのハプニング
実は自宅の住所が新しく、Google Mapsででてこずゼンリンの地図なら出てくるという特殊な地番なのをお伝えし忘れてしまいました。着付師さんには申し訳ないことをしてしまいました。。
旦那さんが電話で話しつつ近くに迎えに行く間、着付けの本を見つつできる範囲の準備を。
□肌襦袢を着て
□敷物を敷いて
□着物と着付けの小物を並べて
□衿芯を長襦袢に入れる
子どもたちは少し人見知りなのと、あまり家に人をお招きしたことがないので、テレビでお気に入りのYoutubeを流しながら着付師さんを待ちます。
着付け開始
Youtubeのおかげで、着付師さんとのご対面で人見知りすることはなく一安心。
親の着付け
まずは私の着付けから始まります。
今回は3歳双子の男児のお参りということもあり、動きやすさを重視して裾よけは着用せず、裾捌きが良いことを優先しました。その代わり肌襦袢をガーゼ生地で太ももの3分の2くらいが隠れるものを着用しました。
絹の長襦袢が汗が付きそうな気もしますが、長襦袢は毎回自宅洗濯機で洗うので、その旨を着付け師さんにお伝えしたところ、着付け上は問題なしとのことでした。
3歳男児たちの着付け
私の着付けは問題なくあっさり終わり、次に3歳0ヶ月の双子男児たちのの着付けです。
逃げる彼らを私がつかまえて、着付け師さんに着付けてもらいます。1人がかなり嫌がって補正タオルなしで着物を着てしまったのですが、「タオルを入れ直しますか?」と聞いてくださったので、再度入れてもらうことに。
子どもたちは初めての着物だったので、苦しくなさを考えるとタオルを入れた方が布が食い込まず快適という理由でしたが、入れてもらって正解でした。
着付師さんが上手だったこともあり、家に帰るまで一度も着物を脱ぐと言わず助かりました。
ちなみに私も、今までで一番苦しくないのに着崩れず大変ありがたかったです。
着付けのオーダーのコツと崩れたときの直し方
着付けについては、いろんな方の七五三写真を拝見しても、自分自身もそうなのですが、3歳の七五三や赤ちゃん連れの七五三は、帯締めの着崩れがよく起こります。抱っこしたときに引っ掛けている紐の端が落ちたり、紐全体が下に下がるので、少し上めに帯締めをしてもらうのもありかと思います。
また紐の端は落ちても、一瞬でもとに戻せるので引っ掛け方を予め本で予習するのもいいかなと思います。
こう書いてしまうとご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、帯締めの端は外れても着物の着付け自体には全く影響がないので、お参りも撮影も問題なく続けられるのでご安心ください。
帯や着物に馴染みやすい色の帯締めなら、紐が落ちても引きの写真だと気が付かなかったりします。
ヘアセット
今回は男の子なので、前髪に普段私がつかっているヘアオイルをなじませてナチュラルめな7:3にくせづけて終わりにしました。
私もヘアセットしてもらう時間はないので、数日前にショートボブに切ってもらってストレートアイロンとヘアオイルで整えるだけにしました。
着物のメイクやヘアは、毎回本を参考にしています。
すべて真似をすることはできないのですが、着物を着るときはメイクはしっかり目にすることを思い出させてくれる良書です。
[rakuten:book:17435846:detail]
リップは、擦れても落ちないマットタイプのものを普段から使用していて、服装や場面に合わせて色を混ぜることもあります。落ちないリップは、双子育児の隠れた必須アイテムかもしれません。
車でお参りへ(チャイルドシート着用)
着付けが終わったら、車に乗って袴でチャイルドシートに座り、お参りへ。
レギンスを下に履かせていたので、シートベルトの擦れや寒さの心配はありませんでした。
袴はシワにはなりませんでしたが、若干ひだが開いてしまう印象でした。
女の子だとタクシーで移動の方が着崩れずよいかもしれません。
神社到着
車で到着後、スニーカーを履かせてバッグに草履を入れて神社の社務所へ。
ここでスニーカーを脱いだのですが、あとから思うと、スニカーをしまって代わりに草履をおいておくべきでした。
まずは待合にて子供の名前や住所を書いて、ご祈祷へ。
ご祈祷
3歳になったばっかりの双子たちも、あの独特の椅子にちゃんと座れました。
ふたりとも神社の内部が楽しいらしく、わりと大きめの声で時々喋りつつのご祈祷でした。
無事終わり、社務所の玄関で草履を出して退出、と思いきや、1人は草履大好きになので問題なく出された草履を履いたのですが、もう1人は草履とスニーカーの二択だと迷わずスニーカーを選択。
ここは3歳児のご機嫌を優先して1人はスニーカーで退出。
事前に境内で撮影してもよいか伺っていたので、ここからロケーションフォトのフォトグラファーさんと撮影に入ります。
ロケーションフォト撮影
撮影のために持っていったもの
撮影のために我が家が持っていったものたちはこちらです。
□撮影用の千歳飴袋
□ラムネ菓子
□お水
□タオル
□レインコート
□替えの足袋
あまりたくさん持っていかなかったのですが、もう少し撮影小物を用意してもよかったかなと思います。千歳飴袋はFORNEさんのものを購入しました。
お昼ごはん前の撮影だったので、ラムネ菓子は必須です。
手や着物が汚れにくいお菓子は、こどもも笑顔になるのでおすすめです。
お水は着付けの直前に飲ませているので、今回は使っていません。
撮影の流れと3歳児たちのご機嫌
撮影は1時間半ほどで、階段やベンチやおみくじなど境内のいろんなスポットで行いました。
今回はその他に七五三のお参りの方がいないシーズンだったので、ご近所の方がちらほらと参拝されるなかでの撮影です。
3歳児2人のご機嫌は、とてもニュートラルな感じで、すごくご機嫌が悪くなることはありませんでした。よく晴れた日だったのと、まぶしいのが苦手な子どもたちだったので、直射日光が当たるベンチで撮影をしようと提案されたときは、終始うつむいていました。その子に合った環境も大事かもしれません。
産着仕立直しの場合、男の子は羽織なしの着付けになるのですが、10月末は寒すぎず羽織なしの着物と袴がちょうど良かったです。
ロケーションフォトとお参りは同日可能
3歳になったばかりの双子だったので、お参り自体もかなり不安だったのですが我が家の場合は結果としてロケーションフォトとお参りは同日可能でした。ラムネ菓子を準備したり、事前に着物や足袋、草履に慣らすなどの準備はかなり必要でしたが、子供の体調とお天気が整っていれば、10月末の温かい日のお出かけは、なんとか終えることができました。
我が家の双子たちは、カメラを向けたときにあまり笑わないので、もう少し写真を撮る練習もすればよかったかもです。
とはいえ、ばたばたの双子育児のなかでなんとか二人の成長の記録を残せたので、フォトグラファーさんや家族に感謝です。
次回5歳にはポーズをとってくれたりするのかなと思うと、いまからかなり楽しみです。
3歳のロケーションフォトいけるかなと迷っておられれば、事前の練習含め細かく準備すればいけるイベントでしたのでぜひおすすめしたいです。
↓袴の裾上げはこちら