エアバギー ココダブルEX フロムバースの使用感を、新生児から2歳3ヶ月までまとめてみました。
我が家では3台双子ベビーカー(2人乗りベビーカー)を購入しましたが、こちらがメインのベビーカーとして活躍しています。
このベビーカーの特徴
- 横型の中ではスリム(幅71.5cm)
- 新生児から使えて、バギーボードを使えばより長く使える
- キャノピーが広い(0歳の赤ちゃんがすっぽり覆われます)
目次
- このベビーカーの特徴
- 重さ・横幅
- 操作性
- 機能面
- オプション
- 双子ベビーカーならではの事情
- 双子とお出かけ
- 安全性
- メンテナンス
- ベビーカーの使用期間
- 我が家で使ったその他の双子ベビーカー
- 「スーリー チャリオット・キャブ Thule Chariot Cab2」(チャイルドトレーラー)
- 双子ベビーカー3種使った私のエアバギーの感想
重さ・横幅
重さ 13kg
新生児のときは、ほとんど重さを感じません。2歳3ヶ月の現在は、急坂だと重く感じます。
幅71.5cm 全長90cm 高さ95cm
- 車椅子とほぼ同じ幅なので、歩道はほぼすべて通れます
- 幅、奥行きともにエレベーターや広めの改札はすべて通れています
- 狭めの歩道でも、自転車やわんちゃん連れの方とすれ違えます
操作性
その場で一回転できるほど小回りが効く
我が家にある他の2台のベビーカーに比べると、かなり小回りが効きます。エレベーターによっては、その場で一回転させて出やすい位置や方向に直すこともあります。
小柄でも片手で押せる
エアタイヤの安定感はなかなかで、低月齢から2歳台の現在まで、一瞬であれば片手で押すこともあります。
平地・坂道・段差・カーブの走行
現在13kg(ベビーカー)+20kg(子どもたち)に達しましたが、平地では特に重さを感じません。
坂道では、1歳くらいまではきつい坂も問題なく押していました。2歳を超えたあたりから、上り坂だときついかなということも増えて、主人に押してもらうことが増えています。住まいが坂のきつい地域のため、すれ違うエアバギーココダブルは、月齢が上がるごとに男性が押している率が高くなる印象です。急な下り坂は総重量が重いため、2歳を超えたあたりから少し怖いと感じます。緩やかな坂の道を選んで迂回することもあります。
数センチの段差は、前輪を浮かせなくても軽々越えられます。エレベーターや歩道と車道の境目の段差は気になったことはありません。電車に乗るときは、前輪を浮かせて乗る感じです。
カーブは、縦型に比べて曲がりやすいです。直角からUターンまで、狭い場所でもスムーズに通れます。
たたみやすく自立する
2ステップでたためて、かかる時間は数秒ほどです。両手での操作が必要なので、子供を乗せているときにロックが解除されてしまうようなことはありません。自立するので小児科などでは畳んで脇に寄せることもあります。
前輪の収まりが良い
少し分かりづらいのですが、メーカーによっては、バックしたときに前輪が回転してフットレストやフレームより前にせり出してしまうものがあります。エアバギーはその心配がないので、エレベーター内で他の方が乗れるようにバックしても、前輪がスペースをとってしまうことがありません。
ロックはかなり安全
足元のロックはかなりしっかりしていて、坂道でロックをしたときも問題を感じません。ただ少しかたいので、好みが分かれるところかもしれません。私感では、双子が乗った重いベビーカーを停めるときに安心感があります。ロック操作は、革靴よりスニーカーがおすすめです。
機能面
リクライニングシート
背もたれを一番倒した状態で、産院の退院時から使用しています。
双子は通常より軽く生まれることが多いので、段差を超える振動で新生児の体が浮いてしまいそうにはなりますが、そっと押せば大きな病院内の移動に便利です。
その後は無段階に調節ができるので、子供の成長に合わせて背もたれを少しづつ上げていきました。
日よけ(キャノピー)
夏の日差しはもちろん、人混みや急な雨のときも活躍してくれています。
メッシュ状の窓がそれぞれついていて、赤ちゃんの顔を確認できるのでとても安心です。
窓はマジックテープで閉めることも可能です。
左右別々のキャノピーですが、1歳半を超えた頃にこの重要性を感じました。双子のうち1人がキャノピーを下げられるのが嫌いだと分かり、以後片方の子のキャノピーだけ必要に応じて下げています。
肩ベルトと腰パットが立ち上がるオープンハーネス
エアタイヤの次に気に入っている機能です。子供を降ろした状態でも肩ベルトと腰パットが立ち上がっているので、子供をするんと入れて乗せることができ、ベルトが絡まったり探す手間がありません。育児の時短にかなり役立ちました。
荷物収納
何かと荷物の多い双子育児。オムツケースや母子手帳ケースの入ったかばんを座面下に入れても、まだ他のものが入れられます。
スーパーだと、買い物袋1袋分くらいは入ります。ただ横に平たいので買い物袋の中身をある程度崩して入れることも。ベビーカーフックやベビーカー用のバッグを併用するとかなりの容量を持ち運ぶことが可能です。
ベビーカーの保管・収納
最初の1年半は、折りたたんで玄関の中で収納していました。その後は保管用のカバーをかけて外で保管しています。
2歳3ヶ月の現在、ようやくフットレストに足が届きそうです。今までは主に靴を履かせるときに靴を置く場所として使っていました。
子供同士のエリアを区切るセパレーター
それぞれの子供のエリアが真ん中で分かれているので、1人が寝てももう1人にもたれかかることはありません。もう一台持っている横型ベビーカー(チャイルドトレーラー)は、セパレーターがないので、寝るともたれかかることもあります。ただ、喧嘩になったりはしないので子供的にはどちらでも大丈夫なのかもしれません。
リストストラップ
最初から付属しており、下り坂などでとても安心感があります。
ドリンクホルダー
実は使っていません。これを外すとスリムで操作しやすいので生後2ヶ月の頃にはずしました。カラーによってはドリンクホルダーの色が良いアクセントになっているので、そのまま使っても素敵です。
オプション
[純正] レインカバー
練習でつけたことはありますが、実際に雨の日にレインカバーをかけたことはありません。不安から泣き出してしまうことがあるため、我が家では実用は難しかったです。急な雨は、広いキャノピーを最大限広げて、足元にブランケットをかけてしのいでいます。保育園の登園等でお使いになる方であれば、次第に慣れるのではないのかなと思います。
[純正] ベビーカーバッグ
純正のコーデュラオーガナイザーという、ハンドルにつけるバッグを購入し1年ほど使いました。オープンタイプのバッグはとても荷物が取り出しやすいです。たたむときに外す必要があるため次第に使わなくなりましたが、自分の飲み物を入れたり素早くお財布を出すのにとても便利でした。
[純正] バギーボードが取付可能
純正のバギーボードを取り付け可能です。2歳3ヶ月現在、まだベビーカーには乗ってくれていますがそろそろ検討を始めています。
[純正] 子供用のハンドル
産前にエアバギーのお店でフロントバーにつけられる、子供用のハンドルを見つけて絶対欲しいと思っていました。しかし、2歳になったころ、双子のうち1人が車輪系があまり好きでないことがわかり購入を断念。車が好きなお子さんに、おすすめしたいオプションです。
[純正] ベビーカーカバー
保管用のカバーは屋内向きなので、屋外保管用に適宜防水スプレーをかけて使用しています。
[純正] ストローラーマット
ふかふかで、子どもも座り心地が良さそうです。洗濯しても型崩れしないしっかりした中綿です。
フック
別メーカーの金属フックを使用しました。双子ベビーカーは重量があるので、ハンドルにたくさん荷物をかけても転倒しないこともあり、頑丈な金属フックはかなり役に立っています。
夏場の膝掛け・冬場のフットマフ
夏は、ピクニック用のリネンをマルチクリップで付けています。
冬場は、1歳までは別メーカーのベビーカー用フットマフ、2歳からはフリースのブランケットを使用しています。使わなくなったフットマフは平たくなるタイプだったので、ベビー布団のカバーをかけて現在は冬用の羽毛布団として使っています。純正のフットマフは収まりが良さそうです。
双子ベビーカーならではの事情
ハンドルの高さと身長
我が家では、身長150cm代後半の女性と身長170cm代後半の男性が使っています。二人ともバーの高さには問題を感じていません。ハンドルの高さを変えられる横型ベビーカーも使用していますが、変えられるが故に好みの高さに戻す手間があるのと、やはり坂道では高さ変更できないが故に頑丈な、エアバギーのハンドルのほうが安定感があります。
声をかけられるかどうか
声はかけられます。低月齢の頃は特に多いです。2歳を超えた頃から子どもたちが喋っていることが増えたためか少なくなりました。弟たちも双子だったため双子ベビーカーは人生二度目なのですが、30年前も今も双子ベビーカーは目立つのだなぁと感じます。
その代わり、皆さんの優しさに助けられることも本当に多く、多胎育児に思いを馳せてくださる方への感謝を感じる日々です。
たたむとどんな感じか
たたむとスリムになりますが、13kgという重さがたたむかどうかの判断に大きく影響します。他のお子さんが走り回っているような場所では、ぶつかったときに13kgが倒れてくる可能性があるので、たたまないことがあります。電車内等不安定な場所でも畳んで重さを支えることは難しそうです。
エレベーターのない改札に入ってしまうと。。。
新幹線でエレベーターなしの改札に入ってしまった場合、首すわり前の双子ちゃんとベビーカーを階段で運ぶには大人が3人必要と、双子親の友人が話していました。
双子とお出かけ
歩道
今まで通れなかったところはありません。最初は人とすれ違うときもかなり気を使いましたが、慣れれば狭めの歩道でも自転車やわんちゃんとすれ違うのも問題ありません。みなさんかなり気を使って反対側の歩道に渡ってくださることも多いのですが、基本少し寄せればすれ違えます。
↑狭めの歩道とエアバギー ココダブル EX フロムバース
エレベーター
今まで全てのエレベーターに乗れています。小さめのエレベーターでも1人乗りベビーカーの方と一緒に乗ることもあります。
↑狭めのエレベーターと広めのエレベーター
小児科
大学病院の小児科は全く問題ありませんでした。大きめの医療モールにある小児科も問題なく入れます。古めのビルの小児科は、ベビーカー置き場に困ることや、エレベーターを降りたら1.5メートル先に下り階段なんてこともあるのですが、なんとか行けます。大人二人以上で行くのがおすすめです。
公園
公園入り口の車止めの間は、今の所すべて通れています。公園内の舗装されていないエリアも、エアタイヤなので快適に走行できます。
公共交通機関
電車・タクシー・バス
広めの改札を通ります。電車の乗り降りは少し前輪を浮かせてあとから後輪を浮かせる感じです。車椅子・ベビーカースペースがあればそこに停めますが、なくても混んでいない時間帯の乗車は乗り降りのないドア近くに停めています。
タクシーは、セダンタイプのトランクは微妙に閉まらないのですが、慣れている運転手さんが、紐を使ってトランクを押さえてくださいました。最近増えているユニバーサルデザインのタクシー(トヨタのジャパンタクシーという車種)は、問題なく積み込めます。
バスは、試したことがないのですが、大人2人いても詰む可能性がありそうです。
↑電車の車椅子・ベビーカースペースと、広めの改札
お買い物
スーパーのレジ・コンビニ・百貨店
大型スーパーのレジは通れることが多いです。
コンビニは、駅前等の小さい店舗は難しいです。郊外型の広い店舗は通路を通れます。
一方百貨店は、空いている時間にデパ地下に行くこともありますが、込み具合とドアのタイプは要確認です
書店
大型の書店だと本を選ぶことも可能ですが、通常の書店だと入り口から奥に入ることが難しいです。仕事柄、どうしても本を直接選びたい私は、週末に主人とベビーカーで出かけて交代で書店の中を見ていました。
安全性
折りたたみ
折りたたみを開始するためのロックは両手を使うタイプでかなりしっかりしていますが、折りたたみ自体は簡単です。突然折りたたまれることがないので、子供にとって安全だと思います。
ロックが頑丈
一度ロックをかけると、他社製品に比べてかなりしっかり停まります。
ブレーキがない
坂のきつい地域に住んでいるのとブレーキが無いのは最初不安でしたが、問題なく使えています。
メンテナンス
タイヤの空気入れ
エアタイヤタイプのベビーカーで必須の作業ですが、数ヶ月に一回行っています。ベビーカーの収納部分に付属してる空気入れを使用します。空気を入れるだけで格段に重さが軽く感じるので、定期的なメンテナンスをおすすめします。
シートやキャノピーの洗濯
シートやキャノピーは汚れたら外して洗えます。必須の作業ではありませんが、突然の雨のときに備えてキャノピーに防水スプレーをしていると、雨を弾いてくれて便利です。
ベビーカーの使用期間
いつから使えるのか : 新生児
産後の退院時から使いました。新生児の双子の赤ちゃんを含めたベビーカー総重量は18kgほどです。
いつまで使えるのか : 公式では4歳
公式サイトでは4歳、シート1人分22kgまで(計44kg)までと記載されています。
横幅は、2歳3ヶ月でダッフルコートを着せると少しきつそうですが、十分乗れます。薄手のダウンであればきつくなさそうです。
今の所乗車拒否にはあっていませんが、上り坂がしんどいので3歳頃には卒業も見えてきそうです。
我が家で使ったその他の双子ベビーカー
「スーリー チャリオット・キャブ Thule Chariot Cab2」(チャイルドトレーラー)
本来はチャイルドトレーラーとして、自転車で牽引するための2人乗りトレーラーです。付属の前輪を2つ装着することで、ベビーカーとしても使えます。幼児乗せ自転車で牽引することで、三つ子ちゃんや他の兄弟も1台の自転車で運ぶことが可能です。
「 joie(ジョイー)エヴァライトデュオ evalite duo」(縦型2人乗りベビーカー)
縦型ベビーカーで、双子育児のみならず、年子やご兄弟での使用にも向いています。
横幅のスリムさは、横型とは違った良さがあります。
双子ベビーカー3種使った私のエアバギーの感想
横型・縦型・チャイルドトレーラー、どれも違った良さがありますが、1台持つならエアバギーをおすすめしたいです:D
- スリムな横型
- 軽い使い心地
- 退院から3歳くらいまで使えるオールラウンド感と相応の頑丈さ
特にエアタイヤの走行性の良さと前輪の収まりを兼ね備えているのは、エアバギーの強みです。
(エアタイヤのマウンテンバギーも店舗で試したのですが、走行性は同等で前輪がバックするとせり出します。その代わりマウンテンバギーにはブレーキが付いています。)
双子・年子育児は、大変なこともありますが育児グッズにはやはり面白いです!
横並びのベビーカーは、縦型に比べて子どもたちの顔が写った写真を撮りやすいというメリットも。たくさんの思い出も含めて、買ってよかったと思えるベビーカーでした。